区内にある緑ヶ丘霊園の指定管理者所長として園内管理などにあたる 佐田 彰生さん 下作延勤務 41歳
霊園に生かす「公園の経験」
○…火災が多発していた同園の所長に就任したのは昨年春。状況を把握するや否や対策に着手。墓参者の線香による残り火が枯芝に燃え移る事が主な原因であると突き止め「竹製トレイ」での火災同士策に乗り出した。
○…線香を使用する際の火災リスクを低減するこのトレイ。だが以前は霊園事務所でのみ無料貸出しを行っていたため、その存在すら知らない人も多かったのだとか。「当園は東京ドーム約12個分と広大で、必ずしも皆さんが霊園事務所に立ち寄る訳ではありませんからね」と苦笑い。さらに自身「公園」の管理業務には長く従事してきたものの、「霊園」さらにその所長職も初めてという局面。色々と慣れない環境下で当時、難儀したのは想像に難くない。
○…そんな状況打破に向け、アドバイスを仰いだのが地元の石材商工業組合の面々。「墓参者は(水を撒くため)水場を利用する」という、墓石のプロ達からのヒントを基に「水場にこのトレイを置けば多くの方に利用して頂けるのでは?」と閃き、園内の水場約90カ所全てにトレイを設置。さらに火災注意を喚起する看板設置、巡回強化といった策を相次いで打ち出し、発生件数が激減するまでに至っている。
○…所長就任からもうすぐ1年半。都市公園機能も備えた同園は墓参者はもちろん、一般の人の憩いの場としての役割も求められているが「その部分においては公園での勤務経験を生かせると思っているんですよ」と自信ありげな様子。具体的には「園内は自然が豊かにあるので、観察会やネイチャーゲームなどで子どもから大人までもが楽しみながらその魅力に触れ『良い場所だな』と思ってもらえる様なイベントを企画、実行していきたいですね」と、今後の抱負を語ってくれた。
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4月19日