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税理士・FPの高橋さんが解説「金利上昇の影響」について お金のはなし
Q. 金利上昇に関する報道が出ましたね。
3月に日本銀行がマイナス金利政策を解除しました。「物価上昇時に金利を上げて、インフレを抑制し、物価安定を図る」というのが日銀(中央銀行)のお仕事です。また教科書的には「日本円の金利が上がると、円高方向に進む」はずです。しかし、現状では円安方向へ為替が進んでおり、以前から説かれている経済学の常識が通用していません。
Q.個々への影響は、どんなものがありますか?
金融機関に預けている預金金利の引き上げが既に始まっています。長らく無視できるレベルだった利息が、これから少しずつ増えてくるかもしれません。
金利上昇は、金融機関からお金を借りている人にとっては、支払う利息が増えることを意味します。変動金利で融資を受けている人は、今後負担する金利の動向について注視する必要があります。「比較的最近住宅ローンを組んで、まだ借入残高が多い人」「コロナによる制度融資を活用して、事業用資金を借り入れた人」特にこういった方々は自分の状況を再確認しておきましょう。
金利上昇は、現預金を確保するためのコスト(利息)が上がることを意味し、手元現預金の重要性は上昇します。その一方で、物価上昇により現預金の相対的価値は下落傾向でもあります。「手元資金の確保」「物価上昇に負けない金融資産運用」「換金性の確保」「金融税制に対する理解」など本当に様々な観点から分析が必要です。
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10月11日
10月4日