神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
高津区版 公開:2018年2月16日 エリアトップへ

連載第一〇三三回 「高津町の近代化」 高津物語

公開:2018年2月16日

  • X
  • LINE
  • hatena

 建設省関東地方建設局京浜工事務所によれば、一級河川多摩川改修事業の経過は、大正七年(一九一八)原敬内閣の時に、多摩川河口から二子橋先、久地までを直轄施工区間として始まった。

 次いで昭和七年(一九三二)から二子橋から日野橋間の多摩川上流改修工事が着手されている。

 また、第一期工事の多摩川河口から二子橋までの多摩川維持工事が昭和九年(一九三四)に着手された。

 翌昭和十年(一九三五)には、砂利乱掘防止の意を含めて、東京都大田区六郷と川崎市小向にゴルフ場が、中原の丸子地先にはオリンピア球場が造られた。

 さらに、中学校や専門学校の運動場や農場が出現し、高水敷(多摩川河岸敷内の高地面)の利用は、東京側一一〇平米、神奈川県側一〇八平米となった。

 事実には、太平洋戦争の始まった昭和一六年になって、戦争の激化と共に、高水敷の運動場は、次々と農耕地に姿を変えていったことと関連する。

 いずれにしろ、高津区並びに多摩川史の中で、重要なことは、明治四〇年と四三年の二回の大洪水、その対応策として造成された多摩川土壌の構築であった。

 これにより、玉川電車の溝ノ口乗り入れが実現し、電灯が引かれて、高津町の近代化が実現したとみる。

 不慮の災害が歴史的近代化を推し進める典型的なモデルの一つと考えるが、多摩川大洪水を扱った文献が瀬戸内晴美の『かの子繚乱』のみというのは、寂しすぎると思われる。
 

高津区版のコラム最新6

市民健康の森だより

不定期連載

市民健康の森だより

第133回 熱心な受講者に感心「里山保全体験教室」

4月19日

教えて!職人さん

教えて!職人さん

vol.51 「外壁塗装」防水工事に重要な事とは…?

4月19日

GO!GO!!フロンターレ

お金のはなし

税理士・FPの高橋さんが解説「金融投資について考える」

お金のはなし

4月19日

GO!GO!!フロンターレ

市民健康の森だより

不定期連載

市民健康の森だより

第132回 「開花前のお花見」今年もメンバーと共に

4月12日

永代供養・合祀墓は4万円から

納骨にお困りの方「眞宗寺」の永代供養墓は後々の費用なし、生前申込・改葬代行

044-965-0965

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月20日0:00更新

  • 4月15日0:00更新

  • 4月8日0:00更新

高津区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

高津区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook