神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
高津区版 公開:2018年9月28日 エリアトップへ

市営霊園 合葬墓で無縁化対策 市、来年度に募集開始へ

社会

公開:2018年9月28日

  • X
  • LINE
  • hatena
来年3月に完成予定の合葬墓(イメージ)
来年3月に完成予定の合葬墓(イメージ)

 少子化などにより、墓の承継者がいなくなる無縁墓の対策として、川崎市は複数の遺骨を一緒に納める「有縁合葬墓」の募集を来年度から開始する。市営霊園墓所の無縁化を防ぎ、改葬による墓所の循環利用を進めるとともに、供給不足解消につなげたい考えだ。

 川崎市営霊園は、緑ヶ丘霊園(高津区2万5012基)と早野聖地公園(麻生区1万3030基)があり、市内墓所数の約6割にあたる3万8042基が整備されている。

 市営霊園の昨年の募集倍率は10・1倍。特に改葬など返還された墓所のみの募集となる緑ヶ丘霊園は53・6倍と、高止まりの状態が続いている。

霊園改葬、促進へ

 一方、両霊園では墓所の無縁化が進んでいる。市は無縁化した墓所の改装手続きに2014年から着手。現在、無縁化の可能性がある墓所は約450基とされている。

 市が昨年実施した霊園利用者の意識調査では、「今後30年ほどで無縁化する可能性がある」と回答した人は67%。緑ヶ丘霊園利用者の47%が「合葬墓が整備されれば利用したい」と回答している。

 市は、墓所から合葬墓に改葬すれば使用料を免除する計画。「無縁化する前の改葬を促し、墓所の循環利用につなげたい」と期待を込める。

 合葬墓導入に伴い、一部改正が進められる墓地条例には「生前取得」や「焼骨の不返還」などが組み込まれる。市は「遺骨は一定期間置かないため、埋蔵後は返還ができないことの周知を徹底したい」としている。

 合葬墓の収容規模は約2万柱。緑ヶ丘霊園に整備し、来年3月に完成する予定。来春、募集要項を発表し利用を開始する。

需要の半数に対応

 市が11年に算出した墓所需要予測では、30年度までに必要な市営霊園の墓所は1万9000基。限られた土地の有効活用と墓所形態の多様化を受け、15年に合葬墓の整備を盛り込む方針を策定した。1万9000基のうち、新規整備する1万7000基の半数に当たる8500基を有縁合葬墓で対応するとしている。

高津区版のトップニュース最新6

市制100年で1万発に

多摩川花火大会

市制100年で1万発に

今年の開催概要決まる

4月19日

「おいしさの技術」に迫る

県立川崎図書館

「おいしさの技術」に迫る

「食」テーマの企画展、話題に

4月19日

「川崎の町名」改訂版発行

日本地名研究所

「川崎の町名」改訂版発行

新たな「由来」などを反映

4月12日

「しあわせ職場賞」に喜び

久地「日本理化学工業」

「しあわせ職場賞」に喜び

障害者の働き甲斐、支援

4月12日

「都市緑化」を後押し

溝の口駅周辺エリア

「都市緑化」を後押し

地元造園家らがイベント

4月5日

上昇幅拡大、より鮮明に

高津区公示地価

上昇幅拡大、より鮮明に

都内との価格差背景に

4月5日

永代供養・合祀墓は4万円から

納骨にお困りの方「眞宗寺」の永代供養墓は後々の費用なし、生前申込・改葬代行

044-965-0965

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月20日0:00更新

  • 4月15日0:00更新

  • 4月8日0:00更新

高津区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

高津区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook