大山街道沿いの活性化と住民交流を目的に始めた「大山街道フェスタ」(同実行委員会主催)が2月24日の開催を最後に15年の歴史に幕を閉じる。実行委員会の高齢化などが理由。実行委員長の島崎光順さん(74)は「多くの方に支えられてきた祭り。皆さんに楽しんでもらいたい」と話す。
大山街道フェスタは、大山街道を活性化させる目的で発足した「大山街道活性化推進協議会」により、2004年に開催された。協議会を構成したのは、大山街道沿いの商店会員や地域住民、行政職員など。街道沿線住民たちによる「手づくりの祭り」として始まった。
同協議会の委員長も務める島崎さんは「夏の区民祭に対して、小規模でも冬にお祭りをやりたかった」と当時を振り返る。
第1回目は高津図書館前広場と大山街道ふるさと館の2会場で実施。大山名物に由来する「高津ゆどうふ」の無料配布は、大山街道のPRとして行った。伊勢原の祭りで使用される直径5mの巨大鍋を借りてきたことも。
開催当初の来場者数は5000人。予想以上の人数に、翌年から会場や企画が増えていった。5年前から二子地域の飲食店を中心に「カレーフェスタ」を開催すると来場者はさらに増加。現在は8000人を超える。
一方、実行委員会の高齢化による運営の難しさもあった。昨年から委員会で検討を重ね閉幕を決定。島崎さんは「時代も変わり、やり方を変えていく時。そのために今の形を終わらせることにした」と決断の理由を話す。
閉幕について高梨憲爾区長は「フェスタにより大山街道の魅力が発信され地域の交流が深まりました。関係者の皆様の長年に渡るご尽力に感謝します」とコメント。
また、フェスタで生まれた企画が来年度以降継続を模索する動きもある。「カレーフェスタ」を企画する高井英彦さんは「飲食店や地域を盛り上げるために継続する方法を検討したい」とし、関係者と協議中。区も支援していく考えだ。
2月24日、5会場で
大山街道フェスタが2月24日(日)、二子神社、大山街道ふるさと館、高津図書館前・溝口緑地、飯島商店、溝口神社の5会場で開催される。時間は午前10時30分から午後2時30分。配布品、販売物はなくなり次第終了。
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