ミックスペーパー 3月から分別収集 ごみ2万2千トン削減見込む
川崎市は今年3月から、包装紙などの「ミックスペーパー」の分別収集を始める。削減されるごみの量は年間で約2万2千トンを見込む。昨年度約32万8千トンもの家庭系ごみを少しでも減らしたい考え。説明会を開催し、市民へ理解と協力を求めている。
ミックスペーパーとは「汚れた紙・臭いの強い紙」と「資源集団回収の対象となる新聞紙・雑誌・ダンボール・牛乳パックなど」以外の全ての紙類を指す。例えば、投げ込みチラシや包装紙、封筒、ノート、レシートなどの紙。プラスチックコート紙や伝票の裏カーボン紙も対象となる。
ミックスペーパーの収集は各地区週1回で、川崎区内の民間処理施設で異物などを除去し、トイレットペーパーに再生する。
市環境局によると、平成21年度の家庭系ごみは約32万8千トン。そのうちの48・6%が紙類だという。この中には再生できない汚れた紙類も含まれているが、市はミックスペーパーのリサイクルによって約2万2千トンのごみ減量を見込んでいる。
市では「これは最大限で見込んだ数字。達成するには多くの方々の協力が必要」と回答している。
中原区、幸区、川崎区の3区では同時期に「プラスチック製容器包装」の分別収集も開始する。平成25年度には全市で実施する予定で、約1万7千トンの減量を見込んでいる。
市では分別収集や分別方法を市民に理解してもらうため説明会などを実施している。12月28日時点で町会やマンション単位で行われた説明会は計224回。今月18日には全市対象の説明会が川崎市総合福祉センター(エポックなかはら3階ホール)で開かれた。市は今後も各地区で説明会を開いていくとのことで、場所の提供さえあれば出向くという。
問い合わせは川崎市環境局減量推進課(【電話】044・200・2580)まで。
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4月19日