被災の美容師に道具を PRICメンバーが宮城に届ける
美容師らのボランティアグループ「PRIC」が東日本大震災で被災した同業仲間を支援しようと、道具を集めて宮城県の美容師や理容師に届けた。
PRICは川崎市や町田市、八王子市を中心とした美容師らで構成する。これまでにチャリティカットを開き、開発途上国の小学校建設などに取り組んできた。
今回は地震や津波で店や道具を失った美容師や理容師に道具を手渡そうと取り組んだ。道具はPRICのメンバーや知り合いの美容師らに協力を求め、ハサミやブラシ類、カール類など30セットが集まったという。
メンバー2人が今月5日未明に現地入り。被害の大きかった石巻市や本吉町、気仙沼市の避難所などを6日の夜まで回り、美容師や理容師を探したという。
「被災地の美容師を元気づけることで、その人が周りの人を元気にしてほしかった」と現地入りしたメンバーのひとり、岩永邦生さん(44)。
岩永さんらは石巻市の避難所で70代の女性美容師に出会い、3人で被災者38人に無償でカットをしたという。本吉町では被災した美容師に道具を手渡し、気仙沼市でも地元の美容組合の代表者に道具を届けた。
「道具を手渡し、泣いて喜んでくれる人がいた。普段なら同業者はライバル関係にあるが、今回のことで仲間への愛情や助け合いの気持ちが必要と感じた」と岩永さん。「被災地を支援するためには動かないとダメだと感じた。アクセスできるのなら、できることをやるのがいいと思う」とも話していた。
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4月5日