口笛が上手になるシステム 明大院生の松岡さんが学会から受賞
明治大学の大学院生の松岡拓人さんが先ごろ、情報処理学会主催の「インタラクション2011」でプログラム委員の投票によって決められる「インタラクティブ発表賞」を受賞した。
松岡さんが発表したのは、その場所に立つだけで、誰でも口笛が上手に吹けるシステム「口笛拡張場」。
これは、かすれてしまった口笛の音をマイクで取り込み、パソコンで瞬時に処理して、再びスピーカーで音を出すもの。かすれてしまいがちな低音から高音まで美しく聞こえる。
ポイントとなるのが音を特定の方向だけに向ける高指向性スピーカー。演奏者の顔に向けて音を発することで、音が反射して演奏者の口元から音が出ているように聞こえるので、本人が自然に口笛を吹いているように聞こえる。
きっかけは、かすれてしまった口笛の音でも、それを機械で増幅することで、きれいな音にすることができることに気づいたことだという。
松岡さんは「大掛かりなシステムを必要とせず、その場に立つだけで、誰でも口笛がうまく吹ける点がポイントです。今後、他のジャンルにも挑戦していきたい」と話した。
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3月29日