多摩区版 掲載号:2011年6月3日号
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多摩市民館で公演される演劇「太陽の塔」を手がける劇作家・演出家 岡部 耕大さん 東生田在住 66歳

時代を切り取る情熱

 ○…「俺をやらないのか…岡本太郎だよ」――。目覚めた時、まだ薄暗い室内に小さな人影を感じたという。寝室の窓があるのは岡本太郎美術館の方角。運命を感じた瞬間だ。その日からさっそく岡本太郎に関する本を読みあさり、岡本太郎美術館にも行ってみた。そこで今年が生誕100年であることを偶然知り、劇のテーマに選んだ。

 ○…劇で人を描くとき、その人物のことを徹底的に調べる。手に入る本はすべて入手し、様々なディテールからその人物を再現する過程に妥協はない。東日本大震災が起こったときも、情報をシャットアウトして今回のシナリオ作りに没頭した。「特定の人物を描いても、実際に描いているのは劇で描くその時代。さらにその時代に生きる人々」と話す。とくに自身が過ごした戦後史の意味にこだわり続ける。これまでに手がけた舞台は100以上。歴史上の人物を描いた作品でも、戦後史がモチーフになっているケースが多い。

 ○…「太陽の塔」の主な舞台は70年代。長髪にパンタロンなど当時のスタイルが舞台を彩る。「当時を再現し、エレキバンドが劇中で生演奏を行う部分も見所です」。そういった演出を通して描くのは日本の歴史の推移を描いた青春群像だ。高度経済成長と様々な混乱のあったこの時代は、自身が25歳で劇団を立ち上げた時期でもある。「自分が描かなくてはいけないと感じている」

 ○…毎日のように稽古に出向くかシナリオを書いている。ほとんど休日はない。テレビを見ているときでも常に「劇をもっと、こうしたほうがいいかな」と考えている。演出家は映画でいうところの監督。稽古全体の雰囲気作りも仕事の一部。そして、役者の成長も楽しみの一つだ。開演を目前に仕上がりには満足している。「舞台の幕が上がるのが今から楽しみです」。そう話す横顔は、岡本太郎を、そしてその時代を描ききった自信にあふれている。
 

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