児童が紙すきに挑戦 下布田小学校
今年で6年目を迎える紙すきの授業が先月24日、下布田小学校で行われ、児童たちが元気に作業した。
紙すきは毎年5年生の児童が総合的な学習の時間を使って行っている。児童たちは多摩川の河川敷まで行って和紙の元になる植物の楮(こうぞ)を探す作業からかかわり、全部で6回の工程を経て和紙を作り上げる。
この日は「たたき」と呼ばれる作業が行われ、煮込んだ楮の皮を児童たちが懸命に棒でたたき、繊維を細かくした。お互いに掛け声を掛け合いながら楽しんで作業した。この後の工程で紙をすき、ハガキを作る予定だ。
元々、紙すきが授業で取り入れられたのは、下布田小学校が位置する中野島では江戸時代に紙すきが盛んに行われていたことに由来している。中野島の和紙は幕府に納められるほど高品質で有名だったという。
作業の指導や下準備などで授業に協力している「いなだ・子どものふるさと会」の濃沼三郎会長は「このあたりは水がきれいで楮がたくさんあった。そういう歴史を子どもたちが自慢できるような故郷にしたい」と話した。
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4月5日