親子で楽しみながら苦手な食材を克服――。子育て中の母親を支援する団体「ママプラグ」が、ユニークな食育を行っている宿河原の「ひばりっこくらぶ保育園」の給食レシピを本にまとめた。5月1日から全国書店で発売されている。
今回発行されたのは『親子でつくれる ひばりっこくらぶ保育園の偏食解消レシピ』(発行=K&Bパブリッシャーズ/1200円税別)。B5判、96ページで全カラー。初版は全国書店で5000部販売される。
ママプラグは多摩区在住の主婦らを中心に構成され、子育てに関する本の編集や商品開発などを手がける。昨年、「さくらしんまち保育園の給食レシピ」を編集し、7版目(約3万部)を発行するほどの好評を得た。今回は独自の食育に取り組む地元の保育園に目を向けたという。
「座談会でも食の悩みはよく話題になる。『保育園では食べるのに母親の作った料理は食べてくれない』といった悩みも多い」と話すのは本の編集を手がけたひとり、ママプラグのメンバーのMARUさん。「保育園に秘密があるのでは?」と調査に乗り出し、本にまとめたという。
同園では5年前の開園時から食育を重視。園児らが野菜を育てて、野菜の絵を描いたり味わったりといった活動を取り入れている。給食では園児が包丁で刻んだタマネギを使い、楽しみながら食への関心を高めているという。
本に掲載されているレシピは保育園で保護者に配られているものが中心。年齢別のお手伝い方法を紹介する「親子で一緒に楽しめる偏食解消レシピ」、おやつやお弁当を紹介する「食べてみたくなる、きっかけレシピ」などの項目に分けて50点以上のレシピを紹介している。
久保田ひろ子園長は「この時期の偏食は本当の嫌いではない。角度を変えると好きにつながる。食べるまでの過程を五感で体験することで食に興味がわく。何よりもお母さんが一緒に楽しそうに食事をすれば子どもも食に興味を持ってくれるはず」と話している。
本に関する問合せはK&Bパブリッシャーズ(【電話】03・3294・2771)まで。
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