体操通じて脱・孤独育児 区内の主婦が“助育院”活動
体操を通じて孤独な育児をなくしたい――。そんな思いから枡形在住の主婦、山崎愛美さん(33)が子育て中の母親の心身をサポートする場「助育院〜ベイビーポート〜」を立ち上げて活動している。育児に追われて家にこもりがちな母親を癒す場、地域社会とつなぐ場として一役買っているようだ。
「助育院」とは山崎さんがつくった造語。子育て中の母親から参加者を集め、登戸のNPO法人ぐらす・かわさきの事務所や自宅を中心に助育院を開いている。昨年9月に立ち上げ、今年4月から本格的に活動を始めた。
立ち上げたきっかけは自身の妊娠・出産。「妊娠中は病院、産後は区役所などの行政がサポートしてくれるが、その精神的、身体的な不調までを継続的にケアしてくれる場所がない。なら私がやろうと思った」と山崎さん。産後うつや児童虐待といった孤独な育児が招く社会問題が指摘されるなか、子育て中の母親が気軽に出かけられる場として発案したという。
携帯メールを使って「孤育て」の予防活動を行なっているNPO法人きずなメール・プロジェクト(東京都杉並区)の大島由起雄代表によると、「昔から孤独な子育てになる状況はあったが、目立ち始めたのはここ3〜4年ほど。核家族化が進み、身近に相談できる親戚がいなく、地域にアクセスしにくくなったのが(孤独な子育てが生まれる)原因のひとつ」という。
助育院では身体的なケアを目的に体操やストレッチを楽しむ。山崎さんは理学療法士の資格を生かし、産後の尿もれに悩む人を対象とした骨盤底筋を鍛える体操を考案。女性ホルモンの分泌を促すという「おっぱい体操」のインストラクターの資格も取得し、体操を通じて参加者同士の交流を図っている。
参加者のひとり、吉川千裕さん(32)は「1日のほとんどを子どもと過ごすのでこの教室に来ることがリフレッシュになっている。子どもを連れて参加できるのもメリット」と話す。
山崎さんは「女性は男性と違って24時間子どもと一緒にいることが多い。外出するきっかけになってくれれば」と話している。
レッスンや講座の参加は有料。申込み・詳細はウェブサイト(http://ameblo.jp/nyonyan/)で。
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4月5日