待機児童が減少へ 施設整備図り、定員増
川崎市はこのほど、今年4月時点での保育所待機児童数を発表した。施設整備が進み、前年比236人減となる615人となった。
川崎市の待機児童数は2010年4月に過去最多となる1076人を記録した。その翌年、市は待機児童解消をめざし「第2期川崎市保育基本計画」を策定。12年度以降の3年間で4000人を超える認可保育所の定員枠の拡大をめざし、整備を進めることを決定した。11年度に23ヵ所の認可保育所を新設し、4月時点で1585人の定員増を図った。
申請は最多
今年の保育所利用申請数は過去最多となる2万725人。人口増加に加え、経済状況の悪化から就業を希望する親が増えたことが、申請数が増えた要因と考えられている。このうち1万8074人は入所できた。残り2651人の内2036人は市の保育施策で対応したが、615人が待機児童となった。年齢別では1歳児が287人(前年329人)と最も多かった。育児休業制度が充実し、1年の育休が明けた親が就業を希望することが要因という。
市では2013年4月の開設に向けて1435人の定員増を計画している。市の担当者は「計画が着実に進んだことで減少につながった。しかし、大型マンション建設などでの人口増加が大きく影響するので、予測がつかないところがある。残り2年間計画を行った上で、解消に向かっていきたい」と話している。
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4月19日