二ヶ領用水 選奨土木遺産に認定 「江戸時代から現存」評価
市内を流れる農業用水路「二ヶ領用水」が先月26日、公益社団法人土木学会の「選奨土木遺産」に認定された。市内で選ばれたのは初めてのケース。江戸時代に造られた用水の機能が現在までの残されている貴重な遺産として評価された。
選奨土木遺産の認定は、土木技術者らで構成する土木学会が2000年から始めた。幕末から昭和の歴史的な近代土木構造物の保存を目的として年間20件程度認定している。神奈川県内ではこれまで、逗子市と鎌倉市にある小坪隧道・名越隧道や相模原市の小倉橋など9件が認定されている。
二ヶ領用水は1611(慶長16)年に完成し、多摩川流域の農業用水としては最古で最大の規模を誇る。徳川家康が江戸近郊の治水と新田開発のため、用水奉行・小泉次大夫に命じて開削されたという。江戸時代に現在の川崎市が稲毛領と川崎領に分かれ、その2つの領地を流れていたことから、二ヶ領用水といわれる。
多摩区内の上河原堰と宿河原堰から多摩川の水を取り入れ、川崎市の全域に枝分かれして全長約32キロにも及ぶという。今回認定されたのは、菅稲田堤の上河原堰から幸区鹿島田付近までの18キロ。各所では市民グループが清掃活動や維持保全活動に取り組み、貴重な水辺空間として親しまれている。
「二ヶ領用水宿河原堀を愛する会」の関山武男会長は「問い合わせが増えている。次世代に引き継ぐという責任感を改めて感じている」と話している。
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