ステンドグラス職人として平成24年度かわさきマイスターの認定を受けた 加藤眞理(まこと)さん 東生田在住 58歳
キャンパスが太陽の光
○…区内東生田でステンドグラスの制作を手がける葛籠屋(つづらや)工房の代表。修道院やホテル、大学病院などのステンドグラスを制作し、テレビCMで使われたこともある。市内の小中学校や工業高校などの地域講師を務め、社会教育にも携わる。そうした活動が評価された。「力を貸してくれた父親にも、まだ未熟だった頃から支えてくれたお客さんにも感謝したい。マイスターの言葉の響きにあこがれていた」
○…自分の進むべき道を探しにいったニューヨークで老画家に勧められてこの道へ。プロ養成所に通っていた頃は、作業台で寝て365日泊まりこむほどの生活。「そこまでしないとプロにはなれないと思った」。建物に光がさしたときに綺麗に見せるのがステンドグラスの世界。その見せ方を身につけるのに5年かかった。「反射光と透過光の違いを感覚的に知るのが大変だった。普段の生活では透過光で物を見ることはまずない」
○…6歳から絵画教室に通い始め、幼少期から絵が好きだった。小学生の時にはよく1人で山に入り、川の上流まで行って絵を描いた思い出が残っている。「山の中には緑だけではなく、オレンジ色などたくさんの色がある」と懐かしむ。子どもの頃、病院の待合室で見た作品が忘れられない。天候によって少しずつ表情が変わるステンドグラスに魅了された。「絵でいうところのキャンバスが、太陽の光なんです」
○…最近では墓石にステンドグラスを入れるサービスがある。その先駆者の1人でもある。急激な温度変化にも耐えられる構造を考えた。「ステンドグラスには色々な可能性があるかもしれない」。職人らしく「本当に完璧なものはまだ作れていない」とも感じている。ステンドグラスは壁にはめこんで太陽の光を受けて初めて完成する。「本当は一度壁に組んだステンドグラスを調整し、もう一度はめなおすような手間のかかる仕事をしてみたい」
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4月19日