下布田小学校にある「せせらぎ観察園」の歴史や生物の記録を記した冊子づくりに同校の6年生が取り組んでいる。卒業前に完成させる計画。生態系や環境問題の学習の成果とともに、せせらぎ作りを支えた地域の人への感謝の思いも込めている。
「せせらぎ観察園」は同校の敷地内にあり、二ヶ領用水から引いた水路を生物が棲める環境に整えたもの。1988年に同校に隣接する土地の所有者から提供される形で開設された。
生物が棲める環境づくりには地域の人たちが積極的に協力。地元の企業が岩や石を並べたり、PTAや地元住民らが動植物との向き合い方や川遊びを教えたりと、児童にとっては格好の環境学習の場となった。
冊子作りは卒業記念として昨年4月からスタート。全6年生85人が1人1ページを担当し、A4判オールカラーで100ページにも及ぶ。
オイカワやアユ、スジエビといったせせらぎに棲む魚や水生生物を図鑑のように詳しく紹介。数多い種類の植物も1種類ずつ丁寧に調べた。水質調査の結果やアメリカザリガニなどの外来種も取り上げ、環境問題にも触れている。また、せせらぎの歴史を辿り、地域の協力者も紹介。児童らの感謝の思いを綴っている。
せせらぎ保護隊21委員長の高橋遼さん(6年)は「6年間、いろいろな活動をしてきてたくさんの思い出を作った。せせらぎ観察園は学校の宝。この本を通して在校生が観察園について詳しく知ってほしい」と話している。
冊子作りを担当した片岡義順教諭は「観察園という恵まれた環境を活用した学習に学年全体で協力しあって取り組んできた。6年生にとって思い出の1つになるといい。せせらぎ観察園の資料として今後の教育活動に生かしたい」と話す。
【ナイスオン】【バンバン】【ナイスオン】春のコースデビューキャンペーン~4月30日【ブラッサム・ポラリス】4月22日㈪新台入替 |
<PR>
多摩区・麻生区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|