小澤さん、南生田小に 児童に合唱指導
身振り手振りで生徒たちを指導する小澤さん
世界的指揮者である小澤征爾さん（77）が先月27日、南生田小学校を訪れ、５・６年生３３９人に合唱指導を行った。病気療養のために昨年３月から活動を休止中だが、復帰を前に熱烈な指導ぶりをみせた。
小澤さんの親族が同小の在校生だったことから実現したもの。小澤さんは児童の合唱を聞き、「言葉に気持ちを込めて」「音の響きを感じて」などと１時間に渡って身振り手振りを交えて指導した。小澤さんの指揮で児童が合唱する場面もあった。質疑応答では児童から積極的に手が挙がり、「指揮をしたきっかけは？」という質問に「ピアニストを目指していたがラグビーで指を骨折してしまい、指揮者を目指した」と答え、子どもたちとの触れ合いを楽しんでいた。児童の１人が「今まではタクトを振るだけが指揮の役割だと思っていたけど全く違うことがわかった」と感想を述べた後に「今日をきっかけにこれからもっと心から音楽を楽しもうと思った」と話すと、小澤さんが涙ぐむ場面もあった。
授業を終えた小澤さんは「すごく良かった。僕が教えたのはうわずみだけど、子どもたちに吸収する力がある。また来てみたい」と笑顔をみせていた。
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