「まちは終わらない」 飯島監督が講演で
映画監督で『ウルトラマン』や『金曜日の妻たちへ』などの作品でも知られる飯島敏宏さんの講演会が10日、多摩市民館であった。シニア世代の主人公が町おこしに奮闘する様子を描いた映画『ホームカミング』の上映会もあり、シニア世代の社会参加について話した。主催は川崎市教育委員会。
飯島監督は50代の頃、多摩区内の西三田団地に暮らしていたという。『ホームカミング』では、主人公のシニア世代の男性が老人街と化した町に活気を取り戻そうと仲間とともに奮闘する様子を描いた。上映後、飯島監督は自身も団地に暮らしていた経験を踏まえて「この作品は、週刊誌がニュータウンや団地を指して「老齢化したまちは終わっていく運命」などと特集したのに反発して作ったのがきっかけ。そこに人がいる限り、まちは終わらないというメッセージを込めた」と話した。シニア世代の社会参加について「地域の活性化には、近所付き合いが大切。映画を参考にして、まちづくりについて考えるきっかけにしてもらえれば」とも語った。
参加者の坂田丈二さん(65)は「非常に感動した。映画を見て自分も地域活動に参加して、まちの役に立ちたいと思った」と話した。
企画した市教育委員会の担当者は「映画を知った時にこの講座にぴったりの内容だと思った。人との繋がりなど、まちを再認識するきっかけになれば」と話していた。
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3月29日