多摩区内で振り込め詐欺による被害が多発している。多摩警察署によると、年内に多摩区内で発生した振り込め詐欺は22件(8月5日時点)。22件のうち2件は電話を受けた人が不審に思って警察に連絡し未遂に終わったケース。昨年1年間の13件を大きく上回り、市内で多摩区が最も多い。
被害額は計5224万9000円で最大の被害額は500万円だった。被害者(未遂のケース含む)は66歳から88歳までの女性18人、男性4人。高齢の女性が被害に遭うケースが多い。この22件のほかに、金融機関の窓口などで食い止めたケースが15件あった。
同署によると、区内で多発する明確な要因を不明とした上で「都県境であることや高齢者の世帯が多いことなどが背景にあるのではないか」と推測している。
中村毅副署長は「ほとんどの被害者が振り込め詐欺のことを知っていながら被害にあっている。『誰にも言わないで』と言われたら、まず振り込め詐欺を疑ってほしい。(携帯の番号が変わったという手口には)必ず以前の携帯電話の番号で息子さんに確認してほしい」と話している。
同署では町内会などを通じて振り込め詐欺への注意喚起を図り、「携帯電話の番号が変わった」といった不審な電話があった地区ではパトカーの拡声器で注意を呼びかけている。。
不審な電話があった場合の通報や相談は多摩警察署(【電話】044・922・0110)へ。
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