現在上映中のドキュメント映画「影たちの祭り」を手がけた 大嶋 拓さん 枡形在住 50歳
「裏側を知りたい」が原動力
○…「目の前で起こっていることをそのまま素直に撮ることに魅力を感じた」。影絵専門劇団「かかし座」の舞台裏に迫る映画『影たちの祭り』を手がけた。7月13日の新宿を皮切りに大阪、横浜、名古屋で順繰りに公開上映される。自身初となるドキュメント。4カ月に渡って密着し、手影絵の舞台裏や劇団員の素顔に迫った。「劇団員本人たちは映し出される影の形しか意識していないが、その立ち姿自体を美しい」と影の裏側に魅了された。
○…「心の影」をテーマにした作品で知られる。慶応義塾大学人間関係学科を卒業し、臨床心理学やカウンセリング理論を学んだ経験が作品に影響を与えた。94年に製作した自身初の劇場用長編作品『カナカナ』は多くの国際映画祭に招待され、「新感覚の日本映画の出現」と評された。「自己愛性パーソナリティ障害」を日本で初めて取り扱った『凍える鏡』でも話題を呼んだ。「明るい表側だけの人はいない。悩みの無い人はいない」と人の複雑な心を映し出す影の部分に興味を持った。
○…世田谷で生まれ、多摩区生田で育った。劇作家だった父の影響か、幼少期は「物思いにふける子だった」。特撮ものが好きで、小学生の時に東映生田スタジオを見学したのが映画づくりの原点。「自分にもできるかも」と思い、8ミリフィルムカメラを回し始めたという。「昔から裏側を見たい、仕組みを知りたい、マジックならタネを知りたいという欲求が強かった」と笑顔をのぞかせる。
○…「休日や趣味という言葉は縁遠い」というほど仕事漬けの毎日。「頭をカラッポにしたいときは生田緑地や枡形山を散策する」。最近では1つの作品に対して撮影だけでなく配給や舞台挨拶の進行もこなすが、「決して器用な方ではない」という。「2つの作品を同時にできない。1つの作品に120%集中する」と今はこの作品上映に全精力を注いでいる。
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4月19日