多摩区版 掲載号:2014年4月25日号 エリアトップへ

多摩川にハマグリもどる 市民団体が調査

掲載号:2014年4月25日号

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採れたハマグリを手に乗せ、サイズを計る多摩川クラブのメンバー(右が中本さん/多摩川クラブ提供)
採れたハマグリを手に乗せ、サイズを計る多摩川クラブのメンバー(右が中本さん/多摩川クラブ提供)

 多摩川にハマグリが戻ってきた――。市民団体「多摩川クラブ」のメンバー8人が、3月31日に多摩川河口付近の干潟で生息調査を行ったところ、1時間に12個のハマグリが採れた。

 かつて多摩川にはハマグリが生息し、明治・大正時代にはアサリやアオヤギなどとあわせて貝捲き漁が盛んに行われていた。「ハマグリ鍋」が川崎の名物にもなるほどだったが、高度経済成長以降は川が汚染され、生物は姿を消した。東京湾ではハマグリが絶滅したともいわれていた。

 近年は水質が改善したことで、多摩川には数年前からシジミの姿が見られるようになったという。09年にメンバーで俳優の中本賢さんが干潟でハマグリを偶然発見。それ以来、メンバーは多摩川を訪れる度にハマグリの存在を確認し続けてきたという。最近になってハマグリを採取する人が増えてきたことから、環境再生の観点を訴えたいと思い、存在を公表した。

 同クラブメンバーの阿部英夫さんは「私が子どもの頃は『多摩川に手を入れたら腐る』とまで言われていた。当時、川崎は公害で苦しんだけれど、自分たちの街にこんなにもきれいになった場所があるという喜びを感じてもらえたら」と話す。同クラブとしては、環境再生の産物としてハマグリを残していきたいとし、「小さいものは放すように」と呼びかけている。

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