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多摩区版 公開:2014年5月23日 エリアトップへ

市動物愛護センター 犬の殺処分ゼロを達成 1974年の開設以来初

公開:2014年5月23日

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ボランティアスタッフと、センターが預かっている「るい」ちゃん(5月16日撮影)
ボランティアスタッフと、センターが預かっている「るい」ちゃん(5月16日撮影)

 捨てられた犬猫などさまざまな動物を預かる川崎市動物愛護センター(高津区蟹ヶ谷)は2013年度、犬の殺処分数ゼロを達成した。施設の開設以降初めて。同センターは「職員だけでなく、ボランティアの方々の努力のおかげ」と話している。

 同センターが昨年度預かった犬は121匹。うち飼い主に返還できたのは60匹、譲渡されたのは54匹で、病気などで死んだ犬は2匹いた。殺処分数がゼロになったのは、1974年の同施設開設以来初めて。同施設では、記録が残っている81年度以降、殺処分数が最多だったのは82年度の2910匹。2012年度は13匹だった。

達成の陰に、市民の願い

 今回の達成について、同センターの角洋之所長は「職員、ボランティアの皆様が日ごろ積み重ねた努力の成果」と話す。

 同施設では現在、市民ボランティア10人ほどが活動中。日々の散歩、ほ乳、譲渡先探しなどを続けている。

 高津区久末在住で、4年にわたり週1、2回ほど同センターでボランティア活動をしている女性は「これからも殺処分ゼロを続けてほしい。そして『収容数ゼロ、飼い主への返還率100%』になるのも願い。そのために手伝えることをしていきたい」と力強く語った。

「譲渡先、見つける努力を」

 「ペットとともに暮らすなら、動物の習性をよく学び、最期まで責任を持って世話ができるか考えてから飼うようにしてほしい」。殺処分ゼロの継続を目指し、角所長は「市は安易に引き取りをしていない。そのため、どうしても飼い切れない場合は、飼い主が次の引き取り手を見つける努力が必要」と強調した。

 また「犬の収容数自体を減らすことも大切」とし、安易に動物を捨てないよう市民に呼び掛けている。

 同センターによると、達成の背景には職員、ボランティアらの尽力のほか、収容数の減少もあるという。11年度に預かった犬の数は201匹、12年度が147匹と、ここ数年減少が続いている。

 また昨年度は、問題行動があり、譲渡が不可能と判断された犬の収容がなく、新しい譲渡先が比較的見つけやすかったことも要因と考えられるという。

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