ボランティア活動に取り組んでいる県立生田東高校のＪＲＣ部が８日、生田小学校で非行防止教室を行い、２年生児童67人の前で「万引きは犯罪」などと訴えた＝写真。
同部が小学校で非行防止活動を行うのは今回で３回目。大人が訴えるのではなく、比較的年齢の近い高校生が訴えることで、児童に関心を持ってもらおうという試み。
これまでは紙芝居や紙人形を使って物語仕立てで訴えてきたが、今回はパソコンとプロジェクターを使って行った。例に取り上げたのは友達に誘われて万引きをしてしまった子どもの話。それぞれの登場人物の声を部員が演じ、ナレーションを含めて部員10人が手分けして行った。
話を進めながら「万引きを捕まえたお店の人はどう思ったか」と質問を投げかけると、児童は次々と手を挙げて「お店の人も悲しかったと思う」などと答えた。最後は「強い心を持ちます」などと書かれたカードを児童たちに手渡して全員で唱和した。
副部長の桑田あさぎさん（２年）は「緊張したけれど、思ったよりも児童が手を挙げてくれて反応が良かったので緊張が和らいだ」と話した。
部長の伊藤冴さん（２年）は「万引きが悪いことだと知ってもらい、大人になってもやらない子になってほしい」と話した。
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