動物愛護センター 中原区に移転へ 市が方針案示す
川崎市は先月27日、「川崎市動物愛護センター整備における基本方針(案)」を発表した。現在の高津区蟹ヶ谷から中原区上平間に移転する方針。2018年の完成をめざす。市は「環境整備などこれまで以上に気を使い、市民に命の大切さを伝えられるオープンな施設にしていきたい」としている。
現在のセンターは1974年に建てられ、施設や診療設備の老朽化が進んでいるという。また、殺処分を削減して動物の譲渡を推進するなか、施設内の飼養するスペースが不足し、飼い主に適正な飼養を指導するためのスペースも不足しているという。
新たなセンターの計画地は、市上下水道局が管理する上平間管理公舎用地の一部。敷地面積は約2500平方メートルで、現在の施設の2倍程度。相談・学習用のセミナースペースを設置し、子ども達に命の大切さを学ぶ機会や動物の適正飼養、しつけ方教室、情報交換などの場として活用する計画。防音、防臭や建物の構造などの対策は今後、検討するという。市は「中心部に位置するため交通の利便性が良く、セミナールーム設置など事業に必要な面積が確保できる」としている。
市健康福祉局生活衛生課の担当者は「現在のセンターでも動物の衛生管理は徹底して行っている。また安全面でも二重リードなどで対策をしているが、住民の方から意見があれば積極的に伺っていきたい」と話している。
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3月15日