川崎市と川崎市薬剤師会(嶋元会長)は、ソニー(株)と「電子お薬手帳」の試験サービスに関する協定を締結した。同社が先月25日に発表した。2014年度末までの協定を新たに結び直し、市内の普及と多様なサービスの対応を目指す。
「電子お薬手帳」は、専用のカードとスマートフォン用のアプリケーションを使って、調剤履歴の閲覧や情報を記録することができる。ソニー(株)のシステム「harmo(ハルモ)」は調剤情報と個人情報データをサーバーと非接触型ICカードに分離して管理するため、個人情報のセキュリティが高いとされる。家庭内の調剤履歴を一元管理できるほか、遠方に住む家族の健康状況を把握することにも利用できる。
このシステムは、宮前区で2011年から試験導入され、13年秋から川崎市全域での運用を開始した。市全域での導入に伴い、市と市薬剤師会はソニー(株)と今年3月末までの協定を締結。これまで132の薬局に導入され、利用者も1万人を超える。
ソニー(株)の担当者は「市と市薬剤師会と改めて協定を締結でき、喜んでいる。今後もより多くの市民にこのサービスの利便性を感じてもらえるように弊社としても取り組んでいきたい」とコメント。
市薬剤師会の嶋元会長は「カード1枚で市民の情報を地域の薬局で共有できるということは、薬の適正使用という安全・安心の面からも非常に重要。今回また1年間試験サービスを続けることで、できるだけ多くの人に持ってもらえるように努力していきたい」と話している。
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