4月1日付で多摩区長に就任した 中村 孝也さん 川崎区在住 58歳
「喜んでもらえる仕事を」
○…「多摩区は生田緑地や3大学など、自然と文化・教育施設に恵まれた地域。この特性を生かした仕事をしていきたい」と意気込む。1982年に川崎市役所に入庁して以来、区役所に勤めるのは初めて。地域へのあいさつ回りで感じたのは、多摩区の住民の温かさだという。「行政の仕事は、地域の人がいて成り立つ仕事。地域の人たちと直接ふれあうことができる仕事で嬉しい」
○…これまでの職務は子育て施策が中心。延長保育や一時保育、地域子育てセンターなど様々な事業の立ち上げに携わり、川崎子ども総合プランも担当した。少子化対策から待機児童対策へと変化し、多様化する市民ニーズの真っただ中の職務を経験。「ちょうど子育て支援に関する市民のニーズが高まる時期だった。新しいものを作っているという充実感があった。次は市民にどう利用してもらうか。活用の仕方を考えていかなければいけない」
○…川崎区の川崎大師の近くで生まれ育った。市役所の職員になろうと思ったきっかけは、高校生まで遊んでいたという大師公園のこども文化センターの存在。兄弟のように慕ってくれる職員をみて、地域の人たちと触れ合える仕事に興味を持ったという。大学生の時には町内会活動にも参加し、地域との関わりを深めた。「地域の方にお世話になった。地元が大好きだし、役に立ちたいと思った」
○…柔らかな物腰に優しい口調。区長に就任し、職員に「風通しの良い職場を目指し、先を見た仕事をしよう」と呼びかけた。リーダーとしての心得は「怒らずに相手の話を聞くこと」と考えている。「怒られて伸びる人より、褒められて伸びる人の方が多いですからね。コミュニケーションを活発にして、楽しく仕事をしてほしい」。この区長職を市職員としての集大成と思い、取り組む決意だ。「行政よがりの施策ではいけない。区民に喜んでもらえてこそ、仕事だと思う」
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4月5日