4月1日付で多摩消防署長に就任した 並木 努さん 座間市在住 59歳
「全力疾走」で安全安心を
○…「多摩区の人は伝統を守り、地域を愛している。自主防災訓練の参加率も高く、住民の人たちは熱心な人が多い」。08年に多摩署で警防の課長職を務め、そんな印象を抱いていた。縁があればもう一度勤務したいと思っていたところ、宮前署の署長を経て多摩署の署長職に就いた。挨拶まわりに出ては「当時を覚えていてくれる人もいて非常に嬉しい」と目を細める。「地域の人と本音で話すにはその土地の歴史を知らなければ」と地誌を広げることが楽しみになっている。
○…「まずは自分が走るから、署員には後をついてきてほしい」と署長としての思いがみなぎる。心掛けていることが「全力疾走」だ。地域の行事や会合に顔を出して地域に飛び込んでいくのが並木流の人脈づくり。通りのいい声にジョークを交えては周囲を和ませることもしばしば。市民と同じ目線に立つことを重視し、現場にも足を運ぶようにしている。「署員には市民目線になることが大切と伝えたい。まずは自分がその姿勢を示したい」
○…19歳だった1975年に川崎市消防局に採用された。初代調査係長に就き、現在では出火原因を調べる火災調査に関しては局内における第一人者。専門誌のコラムを執筆し、火災調査のノウハウをまとめた著書もある。後進を育成するという大きな役割も背負っている。「消防行政にとってどんな優れた機材よりも重要なのはチーム力。そして一人ひとりが一人前にならなくてはいけない」
○…「消防士に必要なのは義理と人情とやせがまん」。東京都文京区出身の「江戸っ子」で、粋でいなせな消防士に憧れた。周囲から「沸点が低くて導火線が短い」といわれるほど、何事にも熱い思いで臨む。今は「多摩区の安心安全を守るために何ができるか」とアイデアを巡らせる日々が続く。「消防団や各協会、ボランティアなど、地域の皆さんと顔の見える付き合いをしていきたいね」
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4月19日