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50周年を迎えた「川崎市折鶴の会」会長を務め、戦争の語り部としても活動する 森政 忠雄さん 麻生区在住 81歳

掲載号:2015年5月29日号

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語り伝えていく使命感

 ○…市内在住の原爆被爆者団体「川崎市折鶴の会」の会長として7年目の今年、会は50周年を迎えた。6月4日と5日に多摩区総合庁舎で恒例となった市民らと折鶴作りの交流を図る。「皆さんと作る千羽鶴を8月に広島と長崎に届けます。この時期から活動しないと夏に間に合わないんですよ」と笑顔で語る。

 〇…小学校6年の8月6日、原子爆弾が投下された。爆心地からは3・8Km。「夏休みの登校日に教室にいた時、まず大きな光と衝撃が来ました。きのこ雲を見て少し先の防空壕に逃げようとした際に爆風に襲われました」。頬と頭に傷を負った程度だったが校舎が救護所になったこともあり、その後の惨状は目に焼き付いている。

 〇…現在は麻生区で妻と息子夫婦、孫との5人暮らし。70代になってからは戦争や原爆の様子を各地で語る活動も精力的に行っている。若い頃は銀行マンとして忙しい日々を送っていたのと、振り返りたくもないという思いから人に話をすることは無かったが、71歳の時に転機が訪れた。「孫の自由研究の手伝いで戦争の様子を聞かれて話をしたのが最初でした。出来上がった作文に命の大切さが書かれていて、そこから自分が語り部としての役割をすべきだと気づきました」。翌年から故郷の広島で活動が始まり、今では子どもたちの自宅に招かれて話をすることもあるという。「機会があればぜひ麻生区や市内でも当時の様子を伝えたい」とやる気を見せる。

 〇…年齢を感じさせない快活さは「前向きで楽観的に生きることがアンチエイジングになっています。趣味のゴルフでOBになっても、大好きな広島カープが負けても『ちくしょう』てならないことが大切」と笑う。会のメンバーは高齢化が進み、当時を知る人は少なくなってくるが「非人道的な兵器は許さず、戦争の悲惨さを語り伝えていく」という使命感はこれからも続いていく。

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