9日に行われる「戦後70年…長沢の今昔と太平洋戦争」で語り部を務める 根本 政夫さん 長沢在住 81歳
「戦争の記憶を伝えたい」
○…長沢に生まれ育ち、太平洋戦争時は小学5年生だった。区内には陸軍の登戸研究所や軍事工場などが存在し、爆撃の恐怖に怯える日が多かった。印象深いのは長沢地区にB29が墜落したこと。当時は珍しい出来事で、竹やりを持って見物に来る人が絶えなかったという。戦後、長沢地区は宅地化が進み、墜落した場所は現在、住宅地になっている。「石碑を残しておけばよかったという後悔がある。語り継いでいかなければいけない」
○…「山と山に挟まれた長沢という地域がどんなふうに現在の姿になったのか、今の人たちに伝えたい」。6月9日(午後1時30分から3時30分まで)に長沢自治会館で行われる地元の歴史をたどるイベントで語り部を務める。『戦後70年…長沢の今昔と太平洋戦争』をテーマに戦時中の地元の様子や生活ぶりを話す。「最近では大人でも昔のことを知らない人が多い。先輩たちから自然に聞いていた昔の言い伝えを後世の人に伝えていかなくては」と思いは熱い。
○…70代になった頃から、近隣の学校で自身の戦争体験を話すようになった。80歳になった時、市立生田中学校の第3期生同窓会メンバーとともに母校を訪ねた。生徒や教員も交えた座談会では、屋根のない校舎で傘を差しながら授業を受けたこと、区外から歩いて椅子や机を運んできたことを話した。「子どもたちが興味を持って聞いてくれる。それに感動するんだよね」
○…長沢地区では生き字引的な存在だ。長沢自治会が創立60周年を迎えた時には記念誌の編集副委員長を務め、自治会の老人会「長生会」の会長も務めている。地元の仲間だけでなく、仕事仲間とも交流を続けている。「皆と仲良くすると自然と情報が集まってくる」というのが生き字引たる由縁。「皆の協力があるからできることがたくさんある。元気でいるうちは、できるだけ地元のため、地域に密着してやっていきたい」
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