チャリティーソングを購入して川崎市で犬の「殺処分ゼロ」を継続しよう――。そんな取組みに挑戦しているのが、宿河原でトリミングサロンを経営する斉藤文博さん。「動物と人が幸せに共存できる社会を作ろう」というメッセージを込めた楽曲『ヒトトナリ』を制作した。先月17日から、iTunesやAmazonで音楽配信を開始。楽曲購入で集まった収益金は全額、動物愛護活動資金として川崎市へと寄付されるという。
『ヒトトナリ』は斉藤さんが自ら作詞作曲を手掛けた楽曲。音楽プロデューサー時代に培った人脈を生かし、趣旨に賛同したアーティストやエンジニア、スタッフが参加している。
斉藤さんは「かわいいからと衝動的に飼い始めたものの、ワンちゃんの行動や習性を受け入れられず飼うことを拒絶する方もいます。殺処分の問題に対して、私も何か役に立てないかと企画しました」と話している。
川崎市動物愛護センターでは、2013年度から収容した犬の殺処分ゼロを達成している。これは、1974年の設立以来初めてとなる。