木材を食べてしまう虫から神社を守りたい――。子之神社と八雲神社を管理する菅氏子会(濃沼晴治会長)が先月17日、子之神社の拝殿内外に害虫駆除のための薬剤を塗布した。氏子ら約30人が参加し、専門業者の手を借りずに全て手作業で行った。このような取り組みは菅氏子会では初めて。
子之神社では拝殿の柱や梁、軒天など至る所に数ミリから5ミリ程度の穴があり、下には木屑や糞のカスのようなものがたまっていることが数年続いていた。これは、古い木材を好んで食べるケブカシバンムシが原因。古建築物への被害の進行は緩やかだが、氏子会では穴の量の多さに年々危機感が募っていったという。
駆除方法には、燻して殺虫する燻蒸や密閉性の高い空間で殺虫防虫ガスを充満させる方法などがあるが費用が高額になるため、民間管理の古建築物については害虫対策として継続的な管理が困難な状況にある。市重要歴史記念物に指定されている本殿以外では、市の助成金も通りにくい。
菅氏子会の濃沼会長は「氏子の皆さんの協力で必要経費も抑えられ、手間のかかる作業も1日で終えることができた。感謝している。他の神社でも困っている人たちがいるのではないか」と話していた。
シバンムシは6〜8月に出現し2年以上かけて成虫になるため、薬剤塗布も最低2年は継続する必要がある。今季の2回目の塗布は5月29日の午前8時から予定している。
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