決勝で活躍した田代主将＝同校提供
神奈川県高等学校秋季バスケットボール大会が県内各所で行われ、桐光学園が先月、同大会で４年ぶり４回目の優勝を飾った。同校は12月の全国高校選抜優勝大会（ウィンターカップ）に神奈川代表として出場する。
今年のチームはスピードのある展開と攻撃への姿勢が持ち味。中学時代に県選抜メンバーとして日本一を経験した選手を擁するなど、実力のあるメンバーが３年生に揃っている。
１月の新人戦、５月の関東大会予選と県大会を制し、好調を維持する中で行われた６月のインターハイ予選県大会だったが、決勝リーグでは法政二高との戦いで惜敗した。終盤のフリースロー１本が入っていれば勝てたゲームを落としたという、その法政二高が今大会決勝の相手。試験や文化祭など学校行事が重なる日程だったが、高橋正幸監督は「バスケは実績だけ、自分の力だけでは勝てなかったという悔しさがバネになった」と振り返る。
決勝では「最初から走りまくっていく意識で臨んで、点を取るという仕事ができた」と田代幹主将。両チームで最多得点と躍動し、85―51で雪辱を果たした。
ウィンターカップまであと３カ月。体育館では選手や監督の掛け声が飛び交い、練習に熱が入る。柿生中学校出身で、試合に出場する植松義也（３年）、上田徳貴（３年）両選手も「ベストなプレーで日本一になりたい」（植松選手）、「チームの力になって日本一に」（上田選手）と、目指すは全国制覇だ。
まずはウィンターカップに出ることが目標だったと高橋監督は謙遜するが「日本一は高い目標だが、目指した人間しか実現できない」と力を込める。桐光の全国過去最高のベスト８を超えるため、全力を注ぐ。
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