多摩区版 掲載号:2016年11月11日号 エリアトップへ

日本映画学校出身で、話題作「湯を沸かすほどの熱い愛」の監督・脚本を務める 中野 量太さん 多摩区在住 43歳

掲載号:2016年11月11日号

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沸き立つ情感 映画に込め

 ○…初の商業映画作品「湯を沸かすほどの熱い愛」が先月から全国ロードショー。日本映画学校(現日本映画大学)時代の「第二の故郷」・新百合ヶ丘にある川崎市アートセンターでも上映される。「ここに戻ってきたかったので、めちゃくちゃ嬉しい」と語る。同作はこれまで経験、吸収してきたことから生まれた親子の愛、人が生きること・死ぬことをユーモアも交え、描いた人間ドラマだ。「家族で観たいと思える映画にしたいと思い、挑んだ。地元の人にも観て頂きたい」

 ○…京都府出身。5歳の時に父親を亡くし、母子家庭で育った。この経験から、今作で家族愛や命を描くなど、これまでの自主映画作品でも家族の絆、人の命とは何かなどを描写してきた。バンド活動などに打ち込んだ大学時代までを京都で過ごしたが、「何か表現をしたい、音楽も映像もある映画は、その最高峰だ」と考え、卒業後、日本映画学校に入学。「映画づくりに熱中し、とにかく楽しかった。この3年間が運命を変えた」。新百合21ではよくリハーサルや稽古をし、「夢庵」は打ち上げや話し合いの場になっていたという。

 ○…時間があるときには旅。これまでタイやインド、ネパールなどのアジア各国を巡ったほか、雄大な自然が好きな北海道にも毎年足を運ぶ。「ヒッチハイクでの旅、インドでの人の死への接し方など、強烈に影響を受けている」と話す。旅で吸収したことも、作品のワンシーンに生かし、アウトプットしていく。

 ○…国内外で14の賞に輝いた前作「チチを撮りに」で評価が高まり、今作では宮沢りえ、オダギリジョーら俳優陣から脚本を読んだ上で選ばれ、豪華キャストが実現したという。「脚本にこだわっているので非常に嬉しい」。観る人を楽しませる為、至る所に伏線が張り巡らされている。「一本一本全力をかけているので、今は全て吐き出してしまった。次に全力をかけられるものを探していきたい」

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