多摩区予算案 福祉・資源活用に力点 1・3%増の10億6千万円
川崎市は今月、2017年度当初予算案を発表した。多摩区の予算額は前年度比約1300万円増(1・3%増)の10億6006万5千円。地域資源を活用した魅力づくりや、安心して暮らせる地域福祉と健康のまちづくりなど重点8項目を中心に、各事業を進めていく方針だ。
多摩区の予算案では、前年同様「地域資源」「災害」「子育て」「地域福祉」「市民自治」に関する5本柱に、6238万円を計上。道路の維持補修に4億2941万3千円、公園緑地、街路樹の維持管理には1億7217万2千円、合わせて約6億円を計上している。
小中18校で認知症の講座
柱の一つ「地域福祉・健康のまちづくりの推進」の項目では、市全体で今年度から進める支え合いの仕組み「地域包括ケアシステム」や、小中学校を対象にした認知症サポーター養成講座を含む事業に、前年度比およそ60万円増の約558万円を充当した。
多摩区が市内で初めて事業化した認知症サポーター養成講座は、専門の研修を受けたキャラバン・メイトを講師に、区職員や地区担当保健師らで開講。小4か小5の1学年を対象に、1校あたり原則として年間1講座を開いている。
2014年に菅小と東菅小の2校で開始し、翌年、対象校を7小学校に増やして新たに稲田中を追加。今年度は全14小学校に拡大し、枡形中を加えた16校で実施した。次年度は中学校を2校追加する予定だ。
民家園50周年記念公演開催へ
さらに「地域資源を活用したまちづくりの推進」の項目では、音楽関連の事業に前年比およそ53万円増の約406万円を充当。開園50周年を迎える日本民家園で、船越の舞台を活用した記念コンサートの計画を検討するなど、音楽を通じた多摩区の魅力発信に力を入れていく。
予算案は今月13日に開会した市議会定例会での審議を経て、3月に議決される見通しだ。
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3月29日