神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
多摩区版 公開:2017年4月7日 エリアトップへ

長年「工芸盆栽」づくりに取り組み、緑化センターで作品を展示した 栗谷 嶺子さん 宿河原在住 79歳

公開:2017年4月7日

  • X
  • LINE
  • hatena

本物以上の草花求め

 ○…布や針金を使い本物の盆栽そっくりに作られた「工芸盆栽」に魅了され、約50年作り続けている。先日、市緑化センターで開かれた展示会に作品を展示した。現在は、近所の人に教えてほしいと頼まれて始めた教室のほか、市国際交流センターで日本文化の紹介を兼ねて外国人に工芸盆栽づくりを教えている。「喜んでもらえると嬉しい。質問に答えるうちに、もっと勉強しなきゃと思った」

 ○…幼い頃から花が好きだったため、学生時代に生花草月流師範免状を取得。結婚し、子育てが一段落した30代の時に「うるさいおばあちゃんになりたくない」と趣味として始めた。当時は今のような材料はなく、おがくずを炒って土に見立てたり、生花から型紙を取ったりと、本物らしくみえる創意工夫をしてきた。「どうやったら本物に近づくか試行錯誤の時間も楽しい。苦しいときもあるけど、できた時の達成感が嬉しい」

 ○…工芸盆栽づくりにのめり込んで数年経った頃、誰にも言わずに出品した五葉松が毎日新聞社賞を受賞。その後も作品展で外務大臣賞や文部大臣賞など数々の賞を受賞した。「びっくりしちゃって、実感はわかなかった。黙ってたら、生徒さんたちになんで言ってくれないのって怒られちゃって」と笑いながら当時を振り返る。作品を評価されるようになり、三越やホテルオークラ、西武デパートなどで作品が展示されるうちに「作品を売ってほしい」という人も現れたが、それとなく断ってきたという。「作品は魂が入っているものだから、お金には変えられない。飾るならお貸ししますとお伝えしてきた」

 ○…謙虚な姿勢と感謝の気持ちを忘れない。夫の「自分みたいなところによくぞ習いに来て下さる、という気持ちがあるうちは続けていいんじゃないか」という言葉が指標になっているという。「こんなに続くと思わなかった。褒められると嬉しくなっちゃって。皆さんが助けてくれたおかげ」

多摩区版の人物風土記最新6

駒橋 弘雄さん

川崎市多摩スポーツセンターの館長に着任した

駒橋 弘雄さん

菅北浦在勤 47歳

3月29日

本田 志帆さん

全日本学生フルコンタクト空手道選手権に優勝した

本田 志帆さん

幸区在住 20歳

3月22日

國富 多香子さん

「グリーフケアカフェあかりmâmâ」の共同代表で、初めて講演会を企画した

國富 多香子さん

中原区在住 49歳

3月15日

太田 隼矢さん

美男コンテスト「ミスター・ジャパン2023」でグランプリを受賞した

太田 隼矢さん

宮前区出身 26歳

3月8日

近藤 清さん

2023年度「第36回川崎市自治功労賞」の受賞者に選ばれた

近藤 清さん

中野島在住 79歳

3月1日

樋山 苑華(そのか)さん

「音楽のまち・かわさき」 20周年記念CMに出演している

樋山 苑華(そのか)さん

多摩区在住 20歳

2月23日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月8日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

多摩区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

多摩区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook