故郷の同級生と登戸の地で76年ぶりに再会を果たした2人がいる。立川良子(ながこ)さん(88)=写真左=と石橋京子さん(88)=同右=だ。2人は富山県出身で1941年から4年間、富山県立富山高等女学校(現・富山県立富山いずみ高等学校)に通学していた同級生。1年生と2年生は同じクラスだったという。
再会の会場となったのは、登戸にあるデイサービス「すてきな介護ハートすてっき」。立川さんが昨年6月から同所を利用していたところ、今年2月に石橋さんが施設を見学。同所管理者の荒川竜治さんが確認したところ、同郷の同級生だったことが分かったという。
女学校に入学した年に日米が開戦し、戦時中に学生時代を過ごした2人。ガスが使用できなくなって料理の授業ができなくなったり、軍服のボタンつけや草刈りをしたり、武器工場に通う毎日だったという。「いつもはもんぺをはいていたけど、卒業式の日は制服のスカートをはいていいのが嬉しくて。布団の下にひいて寝て、アイロンをかけたようにしたのよ」と立川さんは当時を振り返る。「(容姿が)昔と違って最初は分からなかったけど、嬉しいや懐かしいを通り越して何とも言えない気持ち。それぞれ長生きしているけど、苦労もしてると思う」と立川さん。女学校を卒業後兄の転勤と共に上京した立川さんは、結婚を機に登戸に移り住んだ。1男1女を授かり現在は登戸で2世帯暮らしをしている。
満州生まれの石橋さんは卒業後、自動車会社に勤務していたが結婚して大阪へ。昨年、次女と同居するため中野島に移り住んだ。
2人は共通の友人を通して年賀状のやり取りを10年前から続けていた。石橋さんは「登戸にお友達がいるのよって家族に言ってて、やっと会えた。初めはわからなかったけど、学校の友達や担任の先生の思い出話をするうちに思い出してきた」と話す。青春を取り戻すように、話は尽きない。
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