多摩区内小中学校の体育館を拠点に活動するフロアボール男子U―19の日本代表チームが、5月2日からスウェーデンで行われる世界選手権に出場する。
日本代表20人のうち半数は、川崎市出身・在住者。地域住民が自主的に設立・運営を行っている中野島総合型スポーツクラブ「ビルネ」でフロアボールを始めた選手も多いという。
昨年9月に山梨県で行われたアジア・オセアニア予選大会を突破。先月29日から市内各地の体育館で合宿を行い、最終日となる4月2日、宮前スポーツセンター(宮前区)で壮行試合を行った。対戦相手となったのは、フィンランド人のアンドレアスさんが代表を務めるヨーロッパ人を中心に編成されたチーム「サンダーボルツ」。序盤はリードされたが第3ピリオドで追いつき、9―8で逆転勝利した。
加藤宗一監督(62)は「今回のチームは今までで一番戦術ができるチームに仕上がっている。これまで世界選手権予選で勝てたことがないのでまずは1勝。そして2勝して、予選リーグを通過したい」と話していた。
世界選手権は16カ国が参加。日本は初戦、ノルウェーと対戦する。
代表に選ばれた多摩区出身の選手は以下の通り(敬称略)。原田和志(中野島)、兼重涼(中野島)、若狭大矢(中野島)、霜山稜介(中野島)、齊藤佑太(長尾)、高橋飛翔(中野島)。また、川崎市出身の選手は以下の通り(敬称略)。坂詰友一朗(中原区)、猿渡成(宮前区)、永田伶亜(麻生区)、安部海夢(麻生区)。
フロアボールとは、スティックと穴の開いたプラスチック製の軽いボールを用いる競技スポーツ。アイスホッケーに近い競技スタイルで、1970年代にスウェーデンで発祥した。1チームはゴールキーパーを含めた6人編成で、室内コートで2チームが対戦して得点を競う。
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