多摩市民館や昭和音楽大学、市アートセンターなど、川崎市北部エリアに点在する文化施設を舞台にした、市民主体の芸術祭「アルテリッカしんゆり2017」が、今月14日まで開催している。
連休の時期に、大人から子どもまで楽しめる多ジャンルの公演を組む同イベント。今年は先月22日の開幕以降、オペラやジャズ、演劇から、落語や狂言といった伝統芸能、幼児が楽しめる舞台まで、30演目37公演を凝縮。会期中、約2万人の来場を見込んでいる。
きょう5日は、落語家の桂米多朗さんや東菅小学校児童による落語、その他腹話術、マジカルパフォーマンスが盛り込まれた「こども寄席」を開催。新百合21ホールで午後1時開演。昭和音楽大学南校舎(麻生区/テアトロ・ジーリオ・ショウワ)ではあさって7日、東京交響楽団によるフィナーレ公演が組まれている。
市北部は藤原歌劇団や劇団民藝、和太鼓梵天などの団体が拠点を構えるほか、演奏家や映画監督など文化芸術に関わる人材が多く暮らすエリア。市民レベルでもさまざまなアートイベントや芸術活動が活発な地域になっている。このような地域特性を生かし、愛好家から家族連れまで、誰もが気軽に楽しめる芸術イベントをめざして09年に始まったのがアルテリッカだ。
街の活力を文化芸術で生み出そうと継続開催されている同祭。イベントは行政や大学、民間団体による実行委員会と、150人以上の市民アートボランティアによって運営されている。
イベント詳細はウェブサイト(【URL】http://www.artericca-shinyuri.com)、または実行委員会事務局【電話】044・952・5024。
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