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ヘイトとの闘い 本に 市民団体が刊行

社会

掲載号:2017年6月30日号

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本を手にする山田さん
本を手にする山田さん

 市民団体「ヘイトスピーチを許さないかわさき市民ネットワーク」が、『根絶!ヘイトとの闘い―共生の街・川崎から』(緑風出版)を刊行した。

 「新聞の見出しやテレビ画面でしかヘイトスピーチを知らない方に、手に取っていただきたい一冊。マイノリティーの痛さ、辛さ、悔しさを実感していただきたい」と同団体事務局の山田貴夫さんは語る。

 結成の経緯をはじめ川崎市、市議会、裁判所、法務省、警察、国会への働きかけの記録を、同団体に関わる当事者や識者7人が10章にわたって綴る。

 要望書など原文のまま掲載されており、山田さんによると運動のプロセスが分かるという。ヘイトスピーチの被害者当事者、崔江以子さんが担当した章は「当事者ならではの迫力ある筆致で読みごたえがある」とも。法務局勧告やヘイトデモ禁止仮処分命令については、「(同団体の)取り組みの成果」と強調する。

歯止め指針案市、3月施行へ

 川崎市は現在、市内の公的施設でのヘイトスピーチを事前抑止する指針案を今月16日、市議会文教委員会に提示。7月19日までパブリックコメント(意見公募)を行い、結果を10月下旬に公表予定。ガイドラインの策定と周知を経て、来年3月に施行する方針だ。

 ガイドライン案は川崎市市民文化局人権・男女共同参画室(【電話】044・200・2369)、各区役所などのほか、ウェブサイトでも閲覧できる。

 同団体はガイドラインの重要性を認識しつつ「あくまでも審査基準。根拠になるものが必要」とし、「人種差別撤廃条例」の制定を求めている。同書では条例の必要性についても説明している。

 四六判。237ページ。1900円税別。書店で販売するほか、青丘社(【電話】044・288・2997)でも取り扱っている。

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