神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
多摩区版 公開:2017年7月21日 エリアトップへ

授産学園天体観測室 観望会に1万6千人 星空の魅力伝え、35年

社会

公開:2017年7月21日

  • X
  • LINE
  • hatena
天体観測室に立つ石井学園長
天体観測室に立つ石井学園長

 障害者複合施設「川崎授産学園」(麻生区細山)で1981年の開設以来続く、併設の天体観測室で行われている天体観望会。地域と学園をつなぐ交流行事として、これまでに延べ1万6千人以上が参加している。

 学園4階にある、4メートルの開閉式ドームには、2代目になる15センチ屈折望遠鏡を設置。車椅子参加者らが望遠鏡を扱えるよう、ボタン操作で床面が昇降するなどの設備も備わっている。

 観測室は同学園の建設にあたり土地を寄付したアマチュア天文研究者の故・箕輪敏行さんが私費を投じて作り上げたものだ。市内小学校で校長も務めた箕輪さんは、1953年から活動している「川崎天文同好会」創設者の一人。市立西生田小学校での天文学習会など、川崎市内で教育と併せ、星空の魅力を広く伝えてきた。そんな箕輪さんが市民連帯や共生の施設として建設された授産学園内に設けたのが天体観測室。現在は同好会メンバーや学生ボランティアなどによって年4回の観望会が行われ、誰でも気軽に学園を訪れることができる機会を提供している。箕輪さんも2014年に亡くなるまで観望会に参加し、あいさつを行っていた。

 石井和明学園長は「1986年のハレー彗星の時は3千人の応募があった。早朝の月食など、思い出深い回も多い。川崎の子どもたちのために天体学習の場を、という箕輪先生の意志をこれからも継承したい」と話す。40年近く経過した学園の今後について、建て替え検討などの際は「シンボルでもあるドームは残していきたい」としている。

 次回の観望会は7月29日、午後7時から。夏の大三角形や夏の星座などの観望と解説に加え、ブラックライトシアターも予定。詳細は授産学園【電話】044・954・5011。

ドームを開閉し夜空を望む
ドームを開閉し夜空を望む

【ナイスオン】【バンバン】

【ナイスオン】春のコースデビューキャンペーン~4月30日【ブラッサム・ポラリス】4月22日㈪新台入替

https://www.niceon-golf.jp/ http://www.prime777.co.jp/

<PR>

多摩区・麻生区版のトップニュース最新6

ツチノコの謎 映画で迫る

麻生区在住今井監督

ツチノコの謎 映画で迫る

目撃談追い続け5月公開 

4月19日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月19日

アート体験 視覚障害者に

岡本太郎美術館

アート体験 視覚障害者に

CFに初挑戦、資金募る

4月12日

ボトル販売、実現へ

かわさきそだちワイン特区

ボトル販売、実現へ

規制緩和 観光振興も期待

4月12日

水路に蓋 地域の願い実現

多摩区菅馬場

水路に蓋 地域の願い実現

危険な通学路、一部解消

4月5日

天井絵「雲龍図」5月に公開

麻生区黒川西光寺

天井絵「雲龍図」5月に公開

市制100周年事業に認定

4月5日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

多摩区・麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

多摩区・麻生区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook