川崎市教育委員会が日本史教科書選定の際の議事録を、市民の要請に反して公開しなかった問題で、「教科書を考える川崎市民の会」は今月15日、市を相手にした裁判の経過報告会を高津市民館で開いた。
当日は原告や弁護士などが情報開示や教科書選定における問題点を話した。
問題は2014年、市教委が現場教員から要請された実教出版の高校日本史の教科書を却下したことに始まる。これを疑問視した木村雅子さん=写真左=と北谷瑞江さん=右=は教科書の選定過程を知ろうと、市教委に教科書選定時の音声記録テープの開示を要求。テープは誤って廃棄したとして公開されなかった。
2人はその後も市教委に問い合わせるが「納得する回答が得られなかった」として、テープ消去の責任追及を目的に昨年12月、横浜地裁へ提訴した。
報告会で木村さんは、記録テープが開示請求の後に廃棄されたことに言及。「裁判は面倒だけれども、責任の所在を明らかにするために戦っていく」と責任追及の構えを見せた。また北谷さんは「信頼していた市教委の情報公開がここまでひどいとは。今回の裁判で立ち直ってほしい」と語った。
裁判ではこれまで記録テープが公開原則の公文書であるかが争われていたが、今後は公開の是非が争われる見込み。原告側の畑谷嘉宏弁護士は「教科書が市教委の判断だけで決まるのはおかしい」と話した。
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