中野島小学校の地域の寺子屋事業「遊びと学びの寺子屋」と宿河原幼稚園の保護者有志らによる「宿幼くまもと応援地域本部」の活動が、2017年度の「地域学校協働活動」推進にかかる文部科学大臣表彰を受賞した。
同表彰は地域と学校が連携した活動のうち、他の模範と認められたものに対して実施。今年度は全国で150、市内では両活動を含む3団体が受賞し、今月7日に表彰式が行われた。
2つの軸を継続
地域の寺子屋事業は川崎市が2014年度に開始したもので、中野島小学校ではNPO法人かわさき創造プロジェクトが運営を続けている。初年度から毎週金曜日の放課後に行う「学習支援」と、月に1度土曜日に行う「体験学習・世代間交流」の2つを軸に活動を継続。学習支援では元教員や地元のボランティアが「寺子屋先生」となり、独自の教材を研究しながら児童に学ぶ楽しさを伝えてきた。
表彰式には同NPOの大下勝巳さんと粕谷充子さん、寺子屋先生の佐々木三春さんが参加。大下さんは「地域の人や保護者にも寺子屋のことをさらに理解してもらえるよう伝えていきたい」と話した。また、同校の山崎惠子校長は「子どもたちにとっても、いい経験をさせてもらっている」と感謝の気持ちを述べた。
保護者の声、形に
宿幼くまもと応援地域本部は昨年4月の熊本地震発生を受け、保護者有志の呼びかけで立ち上がった。幼稚園を地域の窓口として支援物資や募金を収集。フェイスペイント募金や応援旗製作なども行い、同月下旬には被災地の産婦人科と避難所、8月には小学校と保育園へ送った。町会や商店会などの催しでも呼びかけを続け、広く活動を周知。被災地との交流は今も続き、今月9日に行われた同幼稚園の作品展でも熊本支援のコーナーが設けられた。
保護者の一人で中心として活動した大石裕子さんは「幼稚園が基盤となることで小さな声が大きな活動になった」と振り返る。同園の関山真弘園長は「純粋なお母さんの気持ちが形になった。今後も継続していけたら」と思いを語った。
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