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2017年度「第30回川崎市自治功労賞」を受賞した 村上 能立(よしたつ)さん 中野島在住 86歳

掲載号:2018年1月26日号

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「よそもん」の目線で

 ○…市内の地域福祉や住民自治の振興に貢献した人に贈られる「自治功労賞」の受賞者にこのほど選ばれた。市営中野島多摩川住宅の14棟、約1000世帯が加入する中野島多摩川自治会で2004年度から12年間会長として尽力。多摩区町会連合会常任理事など区全体のまちづくりに関わる役職も歴任し、その功績がたたえられた。「ここまでやってきたんだから、受賞はあたりまえだよ」と笑顔を見せつつ、長年の活動に思いを馳せる。

 ○…20代の頃、結婚を機に多摩高校近くの団地へ。3人の娘の父として、青少年指導員会や子ども会の活動に「引っぱりこまれた」。立ち退きで中野島へ移った後も自治会活動に携わり続け、会長に。「いろんな地域から人が集まってきた規模の大きい自治会。容易じゃない」。路線バスの停留所設置や自主防災訓練をはじめ、一人暮らしの高齢者が多いことから住民同士の交流にも力を注いだ。「家にいることはほとんどなかった。今では多摩区のどこに行っても昔の仲間ばかり」

 ○…熊本出身の九州男児。高校卒業後、鶴見の親戚を頼りに建築関係の職に就いた。プロ野球・元巨人監督の川上哲治氏が高校の先輩というのが自慢の一つ。「忘れられない大先輩。川崎球場には毎晩足を運んだ」と振り返る。仕事で建物の管理に携わってきたため、団地内の停電や水道の不具合など住民の声に応えるのはお手のもの。「経験生かして、手配も楽だったね」

 ○…一昨年の年末に体調を崩し、昨年会長を退任。その後も小学生の見送り活動を新入生が入るまで継続した。今でも近所で「あ!おじさんだ」と話しかけられるといい、「小学生から有名人」と笑みがこぼれる。スーパーなどでは、これまで交流の少なかった自治会員から体調を気づかう声をもらうことも。「『よそもん』だったけど、これだけいれば地元のようなもの」。自らが寄り添ってきた団地の温かさに支えられる毎日だ。

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