長沢商店会と長沢まちづくり協議会が先月25日、麻生区にある田園調布学園大学と地域活性化などに関する連携協定を結んだ。福祉と保育を専門とした同大の特性を生かし、学生が長沢地区のまちづくりに携わっていく。
長沢地区では、これまで東三田にキャンパスを置く専修大学の学生が地域活性に取り組み、商店会の行事の運営や子育て支援マップづくりなどに取り組んできた。10年以上にわたり交流してきたが、担当教授が退任したことで昨年の盆踊り大会が最後となっていた。
田園調布大とは昨年4月頃から協定の話が持ち上がり、商店会主催の写真コンテストに同大の写真部が出展するなど関係を構築。福祉と保育に特化した同大の専門性と学生のアイデアを長沢地区の活性化に生かすと同時に、地域を学生の学びの場として提供していくことを目指し、協定に至った。
田園調布大で行われた締結式には、長沢商店会の原山修会長や長沢まちづくり協議会の末吉一夫会長、同大の生田久美子学長ら関係者が出席。地域や商店主らの高齢化に悩む原山会長は「明るく子育てに優しい商店会を目指すためにも、若い学生の力で新しい風を送り込んでもらえたら」と話していた。末吉会長は「学生の皆さんからノウハウをもらい、先を見越した動きをしていきたい。長年住んでいるものとして学生や大学に助言もできれば」と協定への思いを語った。
同大が地元商店会と協定を結ぶのは今回が初めて。生田学長は「福祉と保育専門の大学が持つ資源と地域活性がうまくコラボレーションし、学生にとって新たな学びの場になってくれたら嬉しい」と期待を寄せた。
今後は関係者らが話し合いを重ね、具体的な活動を検討していく。大学との連絡役を担ってきた同商店会の各務雅彦さんは「10年後、20年後のビジョンを立てて、できるところから進めたい」と話していた。
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