多摩区版 掲載号:2018年3月9日号
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「川崎多摩盆栽会」の会長として後進育成に努める 関山 弘志さん 宿河原在住 81歳

密やかに、思い継ぐ

 ○…日本盆栽協会川崎多摩支部の支部長を務め約20年。この春解散し、「川崎多摩盆栽会」として再出発する。「会員の減少、高齢化が進む中で、もっと気楽に地域密着でやっていこうと。これを機に、さらに活動を周知していけたら」と思いを明かす。ここ10年余は市緑化センターを中心に盆栽展や講習会に尽力。4月からは講習会の回数を増やし、会の活動拠点として同センターを活用するなど、新たな一歩を踏み出す。

 ○…20代の時、生まれ育った宿河原近辺で20人ほどが集まり、趣味として盆栽づくりを始めた。30代で初めて行った展示会の会場はダイエー向ヶ丘店。「当時は『さつき盆栽』が盛んな時代。にぎやかだった」と思い返す。その後も、よみうりランドで約20年にわたって大規模な展示会を行うなど、意欲的に活動。盆栽愛好者が集う日本盆栽協会には34年前に入会した。地元では多いときで100人近い会員がいたが、現在は23人。「若い人に興味を持ってもらいたいというのが一番。昔式だけでなく、新しいことも取り入れていけたら」と後進育成に力が入る。

 ○…モモやナシを栽培する農家の生まれで、3人の妹がいる長男。高卒で造園の仕事に就いた後、菅仙石のフルーツパーク(現農業技術支援センター)で果物の栽培管理に携わった。「バナナとかマンゴーとかを育てて」と懐かしむ。定年後、本格的に盆栽づくりに没頭。自宅には120点もの盆栽が並ぶ。「よく見て、手を加えてやらないと」と、毎朝の剪定は欠かせない。

 ○…「しゃべらないだけで、やればやるだけ応えてくれる。四季のおもしろさもある」と、盆栽の魅力を語る。手がかかる分、「好きじゃないとできないね」とも。講習会では「先生」と呼ばれ、皆から頼られる存在だが、「どっちかというと引っ込み思案で、控えちゃうもんで。もうちょっと積極的にと思う」と照れ笑い。穏やかな口調で、強い思いを受け継いでいく。

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