全国大会で優良団体として表彰を受けた(一財)多摩交通安全協会で会長を務める 原田 弘さん 西生田在住 77歳
一つひとつ、突きつめて
○…1975年から多摩交通安全協会の活動に従事し、8代目会長を務めて9年。県内でも先駆けて会の法人化を行い、日頃の活動についても時勢に合った取り組みをけん引してきた。2012年には功労者として交通栄誉賞「緑十字金章」を受賞。そして今年、同会が「優良交通安全協会」の栄誉を手にした。「全国の中で選ばれて、昔苦労したことが報われたのかもしれない。本当にやってきてよかった。ありがたい」と素直な気持ちを明かす。
○…地域の活動に関わり始めたのは消防団から。続いて西生田商盛会、大作自治会の活動に携わり、それぞれ会長を務め上げた。「防犯灯の設備をしたり、河津桜を植えたり」と、自治会長時代を振り返る。交通安全活動では1989年から約20年、交通指導員も併任した。いつも交通整理の持ち場としていたのは、小田急線読売ランド前駅の北口。「朝はみんな急いで電車に乗りたいから、横断歩道を走って渡る人も多くて、笛吹いたりしたね」。今ではパトカーに乗って区内を巡り、地元で活躍する指導員らを励ます存在だ。
○…出身は栃木県。高校を出てすぐ上京し、金物の卸問屋に住み込みで働いた。各地を回る中で、縁あって西生田に長年続く「原田金物店」を継ぐことに。「よみうりランド建設の時は、現場の人に可愛がられて」と懐かしむ。3人の娘は今も近所に住み、孫も「しょっちゅう遊びにくる」とニコリ。夏休みに皆で旅行に行くのが毎年の楽しみだ。
○…これまでさまざまな活動に携わってきた身として、「何事も始めたらとことんやらなくちゃという気持ち。ある程度のことをやりきりたい」と思いを語る。生田地区で地域活動に尽力する同志が集う「生田八日会」では3年前から会長を務め、会員同士の連帯感を深めている。「やっぱり、『あの人がやってくれてよかったな』と思ってもらえたらいい」。突き進んできた道を糧に、背中を見せる。
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4月5日