日本映画大学(麻生区)の地域連携担当として地域との窓口役を務める 芦澤 浩明さん 長沢在住 48歳
映像の力で地域貢献を
○…映像に関する地元行事への協力から学生制作映画の県外上映まで、地域と大学のパイプ役を担う。昨年から地域連携担当の肩書が付き、活動を加速させている。「大学近隣だけでなく、広く映像教育の普及や啓蒙を進めていくという業務。この職名が付く前からやってきた仕事です」
○…スターウォーズなどのSF大作に魅了された少年時代を経て、映画館に通い詰めた高校時代。「大学では映画はきれいに忘れて、山岳部で登山一色の生活でした」と一つのことに熱中してきた時代を懐かしむ。最初の就職先を半年で辞めた際、新聞で日本映画学校(当時)の職員募集を見て思いが再燃、迷わず飛びついた。事務職採用だったが、「多摩川の水をポンプで汲み上げて雨降らしの授業を手伝ったり、映画館の技師に頼み込んで映写機操作を学んだり、授業のためになることは何でもやりました。ネクタイをしての仕事はここ最近からです」と日焼けした笑顔を見せる。
○…長沢で妻、2人の息子と4人暮らし。キャンパス外を駆け回る多忙な日常の息抜きは家庭菜園だ。野菜の収量を上げるため、独学で土作りの研究に没頭するなど、つかの間の休息にも手は抜かない。「目的や任務がある方が性に合っていると思います。仕事がオンで趣味がオフとか、そういう垣根は作らないようにしています」
○…専門分野に特化した大学のため、対外的に距離を感じることも多いというが、「接点を持つと親しみを感じてもらえるのが映像の魅力。もっと気軽に接してもらえるようこちらから壁を取っ払うことが大事だと思います」。どうしたらこの文化を根付かせていけるか。映像を取り扱う教育機関としての地域貢献を考えながら、持ち前の意欲で取り組んでいく。
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4月19日