多摩区版 掲載号:2018年8月17日号 エリアトップへ

宿河原囃子保存会の会長で、夏休みに子ども向け教室を開く 関山 正夫さん 宿河原在住 86歳

掲載号:2018年8月17日号

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音とリズム、楽しさ教え

 ○…地域の民俗芸能として、代々親しまれてきた宿河原のお囃子を後世に残そうと、7年ほど前に保存会を発足。年1回、母校の市立稲田小学校で出前講座を行うほか、夏には有志の児童十数人を自宅に招き、ボランティアで教室を開く。「生活環境の変化もあり大人まで続けてくれるケースは少ないけれど、親子2代で通う子もいる。教え子たちがずっと続けてくれたら嬉しい」。次世代に願いを込める。

 ○…宿河原で生まれ育ち、当時は医者も薬屋もなかった。「小学校1年生のとき中国、4年になってアメリカとの戦争が始まってね」。家業の豆腐屋と農家を手伝いながら通学する少年時代。高等小学校(中学校)2年のとき終戦を迎え、10代半ばでお囃子に出会った。「芸能は『上見てきりなし、下見てきりなし』。もっと上達したい、ちゃんとやらなきゃと思った」。地元に伝わる笛と鉦(かね)、太鼓による五人囃子に形式が近い「田園調布沼部囃子」(東京都大田区)の活動に、20代後半から従事。良い部分を取り入れながら、腕を磨いていった。

 ○…稲田小学校が創立100周年を迎えた40年ほど前、お囃子を保存しようという機運が高まって以来、地道に伝承活動を続ける。その魅力を「誰か1人がうまくできないと、すぐ分かってしまう。みんなで力を合わせてやるのが醍醐味」と語る。子どもたちに教えるときは、礼儀やあいさつの大切さも説く。「やり始めれば集中するもの。こんなに楽しいものなんだなって知ってもらえれば」

 ○…「笛は指先や呼吸器の筋肉を使うから、続けるのは大変」。十数人がいる保存会で高齢化が進む中、健康促進のために毎朝のラジオ体操は欠かさない。一人でも多くの教え子が地元で思いを受け継いでくれるように、活動を積み重ねる。

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