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多摩区版 公開:2018年9月21日 エリアトップへ

30周年を迎えた「日本伝統工芸“水引”研究会」の会長を務める 島崎 蓉子さん 長沢在住 80歳

公開:2018年9月21日

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華やぐ心、たゆまずに

 ○…日本の伝統技術である水引を後世に伝えようと、会を立ち上げ30年。教え子は247人に上り、孫弟子も出てきた。「同じ結びで作っても一人ひとり違う作品ができるのが、水引のおもしろいところ」と魅力を語る。多摩区では日本民家園の催しや小学校の寺子屋事業など、子どもたちに指導する機会も。「覚えるのが早くて、皆一生懸命にやってくれる」。近々、水引の絵本も発行するという。

 ○…東京に生まれ、父親の転勤で幼少から福岡県へ。高1の夏休み、一人で静岡県の祖母宅を訪ねる予定が電車を間違え、降り立った場所は長野県飯田市。散策する中で目を奪われたのが、店先にズラリと並んだ結納品の水引飾りだった。すぐさま店主に職人を紹介してもらい、「泊まり込みで習います!」と宣言。その日から1週間、さらに翌年、翌々年も職人の元を訪れた。「思い立ったらやらないと気が済まない。基本は全てマスターして、そこからは自分のアイデアで続けてきた」

 ○…もう一つ極めた道は「フラワーデザイナー」。高卒後、父親の地元・宮前区に戻り美容師を目指していたころ、生花のコサージュを目にした瞬間に再び魅了された。どうしても勉強したいと、フランスへ留学。帰国後は市内を拠点に教室を開設して全国を飛び回り、水引を取り入れたデザインが話題を呼んだ。10教室にまで拡大し一線は退いたが、数百人の教え子に技と思いを託している。

 ○…「80歳になると時間がもったいないとつくづく思う」。月に10日程度は水引の指導で各地に出向くが、移動中のバスの中でも手を止めない。最近では、海外製の安価なのし袋などで間違った結び方が目につくという。「日本の伝統だから、決めごとは守ってもらわないと困る」。生涯を懸け、指先を動かし続ける。

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