県内のそば屋が加盟する「神奈川県麺類生活衛生同業組合」の理事長を務めて5年目。今年は6月に保健衛生の分野で県民功労者表彰を受け、続く叙勲受章の知らせに周囲からの祝いの言葉も絶えない。「祝電が50件も来て、うれしい限り」と笑みをこぼす。
組合には川崎・横浜・三浦・湘南・県央の5つのブロックがあり、300店以上が加盟。講習会の開催や機関誌の発行などで啓蒙を図り、親睦を深めている。今月は「売上をアップする接客術」をテーマに講演会を実施。横浜市瀬谷区で毎年10月に行われる「新そばまつり」も関係する催しの一つで、新そばを楽しもうと2日間で2千人ほどが集まるという。
出身は長野県。上京後、親戚が営むそば屋を手伝ったことを契機に、24歳のころからそばの道へ。昨年は開店50周年かつ、結婚50周年の節目の年。「最初は長いように感じたけれど、50年はあっという間。仲間が100人くらい集まって、盛大にお祝いしてもらった」。組合の活動で多忙な中、店を任せている長男や妻にも感謝がにじむ。
組合では店舗数の減少が大きな課題。一時は県内に1300店ほどあったというが、高齢化もあり減少の一途をたどっている。「川崎市内をみても同じ状況。理事長として各団体とのお付き合いを率先して続け、関係性を深めていきたい」。後世のため、自らができることを模索する。
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